2010年 05月 07日
登り窯の中の陶人形を見ながら・・・
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※有田陶器市直前の『焼成中の陶人形』1240℃位
記事は前後しますが、写真は本焼き終了直前の窯の中の様子です。
トンバイ一個分の松割木の投入口から窯の中の作品を見ています。
前回はゼーゲル(温度計)の倒れ具合に翻弄されてしまったので、
今回はゼーゲルを一個も置かずに焼成しました。
釉薬の溶け具合などをサングラスをかけて観察しながら焚いていきます。
火前と火裏の色見穴から鉄棒を作品の前まで挿し込んで、鏡面反射の度合いで
釉薬の状態を探るのです。もう一束、松を投入するかどうか、もう止めるのか、
毎度の事とは言え窯から決断を迫られている感じで胸が高鳴ります。
作品の釉薬掛けから窯焚きまでのハードワーク、体重が3〜5kgほど落ちて
しまう、それでも登り窯の炎を見ていると心の禊みたいで救われる。
火の神様のお祭りなんだって思ってしまうのです。
by doyogama
| 2010-05-07 03:18
| * 陶器人形制作風景